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2001.08.01 / 更新2016.04.09

石巻若宮丸漂流民の会 会報「ナジェージダ」と関連書籍

石巻若宮丸漂流民の会 会報「ナジェージダ」と若宮丸漂流民関連書籍のご案内です。

石巻若宮丸漂流民の会 会報「ナジェージダ(希望)」

石巻若宮丸漂流民の会 会報ナジェージダ ロゴ

 「ナジェージダ(希望)」は、石巻若宮丸漂流民の会の会報です。会員からの投稿を中心に、現在は年に2回発行しています。A4判モノクロ。
 会員の皆様からの投稿を随時お待ちしています!

*会報名「ナジェージダ」は、ロシア語で「希望」という意味。ロシアから漂流民たちを乗せて世界一周して日本に帰ってきた帆船の名前です。

 

若宮丸漂流民 関連書籍

 石巻若宮丸漂流民の会が関わったものをはじめ、若宮丸漂流民に関連する書籍をご紹介します。

石巻若宮丸漂流民の会の本

若宮丸漂流関係史料 第1輯「魯西亜視帰話」

若宮丸漂流関係史料 第2輯
「北漂記 後編」

庄司惠一:翻刻・解説
石巻若宮丸漂流民の会 / 2015年 /
口絵28頁・本文76頁 / B5判

 若宮丸漂流の顛末にはじまり、漂流民を乗せて長崎に来たロシア船が出港するまでを記した3巻3冊の史料。口絵として19の図版をすべて収録。

若宮丸漂流関係史料 第1輯「魯西亜視帰話」

若宮丸漂流関係史料 第1輯
「魯西亜視帰話」

庄司惠一:翻刻・解説
石巻若宮丸漂流民の会 / 2010年 / 28頁 / B5判
売り切れ

 日本に帰国した漂流民3名が、故郷に戻ってから語ったものを記した史料のひとつ。『環海異聞』とはまた違う漂流民の記録です。

 石巻若宮丸漂流民の会が若宮丸漂流に関係する史料集の第1輯として刊行。

ユーラシア・ブックレットNo.54『世界一周した漂流民』

ユーラシア・ブックレットNo.54
世界一周した漂流民

石巻若宮丸漂流民の会:編著
東洋書店 / 2003年 / 63頁 / A5判
売り切れ

 難破の上ロシアに漂着、日本人として初めて世界一周までも果たしながら、一般にはあまり知られていない若宮丸の漂流民。
 本書は200年の時空を越え、彼らの目線でその体験を伝える試みである。 自力で運命を切り開いていったヒーローではなく、歴史の中で埋もれていた庶民の生きざまがここに蘇る。

初めて世界一周した日本人―漂流船若宮丸物語―

初めて世界一周した日本人
―漂流船若宮丸物語―

(財)慶長遣欧使節船協会・
石巻若宮丸漂流民の会:編著

宮城県慶長使節船ミュージアム サン・ファン館 / 2004年 / 8頁 / A6判

 宮城県慶長使節船ミュージアム サン・ファン館の2004年7~8月の企画展「初めて世界一周した日本人―漂流船若宮丸物語―」で配布された小学生向け小冊子。

→全文採録ページへ

その他の本

「鎖国の時代に世界一周した若宮丸の津太夫と左平~初めて世界一周した日本人~」

鎖国の時代に世界一周した
若宮丸の津太夫と左平
~初めて世界一周した日本人~
NPOみなとしほがま:著
NPOみなとしほがま / 2008年 / 28頁 / B5判

 NPOみなとしほがまが、2008年3月に開催したパネル展「鎖国の時代に世界一周した若宮丸の津太夫と左平」を開催した際に、塩竈市内の小中学生に無料配布した図録小冊子。
 塩竈・寒風沢出身の二人の漂流民がタイトルになっているが、若宮丸の出港から漂流、ロシアでの生活、世界一周、4人の漂流民の帰国、「環海異聞」の成立、そして2006年の帰郷200年祭まで、子ども向けの平易な文章でコンパクトにまとめられている。巻末に若宮丸漂流民の史跡マップと若宮丸年表を収録。
 石巻若宮丸漂流民の会も協力した。

NPOみなとしほがま
minatoshiogama@canpan.info

日本滞在日記-1804-1805-

日本滞在日記 -1804-1805-
レザーノフ:著/大島幹雄:訳
岩波文庫(青 479-1) / 2000年 / 440頁

 1804年9月、長い航海の末長崎に到着したロシアの全権大使レザーノフ。通商を求めて交渉するが、日本側の対応にいらだちを募らせる―――半年余りの日本滞在中の日記。
 本書は長年出版が禁じられ、1994年に初めて公刊された。開国への胎動のうかがえる日本社会や、日露交流史を考える上で、興味深い数多くの事実に満ちている。

虚業なれり

魯西亜 ( ロシア ) から来た日本人
-漂流民善六物語-

大島幹雄:著
廣済堂出版 / 1996年 / 227頁 / 四六判

 1813年10月1日、函館。高田屋嘉兵衛の仲介による日露会談の席にロシア側の通訳としてひとりの日本人がいたことを知る人は少ない。彼の名は、キセリョーフ善六。
 大黒屋光太夫に遅れること11年。
 漂流の末、カムチャッカにたどり着いた石巻若宮丸乗組員のひとりだった。
 ロシア人として生きるのか、それとも、日本へ帰国するか。苦渋の選択を迫られた漂流民たちの物語。

海外渡航記叢書(2)「環海異聞」
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海外渡航記叢書(2)
環海異聞
大槻玄沢・志村弘強:著
/池田晧:翻訳

雄松堂出版 / 1989年 / 387頁 / 菊判

 若宮丸漂流民からの聞き書きを大槻玄沢らが多くの挿絵付でまとめた書。
 大黒屋光太夫の「北槎聞略」のように文庫版が出るといいのですが。

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「初めて世界一周した日本人」
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初めて世界一周した日本人
加藤 九祚:著
新潮社(新潮選書) / 1993年 / 192頁
/ 四六判

 若宮丸漂流民の漂流から帰国までを、著者自らのシベリア抑留体験と重ねながら精緻に追った真情あふれる一冊。

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「漂流記の魅力」
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漂流記の魅力
吉村昭:著
新潮社(新潮新書) / 2003年 / 191頁

 「日本には海洋文学がないと言われているが、江戸時代に出された『環海異聞』こそ日本を代表する海洋文学の傑作である」という視点から、若宮丸漂流民の足跡を追った。数々の漂流民ものを書いてきた吉村氏が書いた最後の漂流民ものがたり。

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「津太夫たちの長い夢」
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津太夫たちの長い夢
泉川渉:著
文芸社 / 2009年 / 329頁 / 四六判

 「若宮丸漂流民たちのことを広く知ってもらうために、気軽に手に取ってもらえる読み物を書きたい」という著者の思いが詰まった一冊。
 会報23号に著者による本書の誕生秘話を掲載。

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全集 日本の歴史 12「開国への道」
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全集 日本の歴史 12
開国への道
平川新:著
小学館 / 2008年 / 370頁 / A5判

 やや専門的になるが、江戸時代、特に幕末期の日本のイメージを大きく変える一冊。「環太平洋の時代」「漂流の時代」「世論政治の時代」「庶民剣士の時代」という新たな江戸時代像を提示する。

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「漂流民とロシア―北の黒船に揺れた幕末日本」
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漂流民とロシア
―北の黒船に揺れた幕末日本
木崎良平:著
中央公論社(中公新書) / 1991年 / 199頁

 時系列に沿って若宮丸漂流の顛末をたんねんに追った一冊。

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