【連載】クラウン断章
この連載では、クマが過去に書いたクラウンについての論考を紹介します。第一回目は、いまから20年前に書いたもの。いま思えば、これがサーカスに関して最初に書いた文章であり、初めて活字になったものでもあります。これから10年後にディミトリーというスイスのクラウンを招聘したのをきっかけに、本格的に世界のクラウンを紹介することになりました。それを思うとなかなか感慨深いものがあります。
記事一覧
- 第1回 道化師群像-サーカスの道化史-
- 2000.12.02 公開
- グリマルディ、オリオル、ウェリー・ウィリー(エメット・ケリー)、ラザレンコ、ニキーチン
- 第2回 幕間の詩学-エンギバーロフの道化とミミクリーチ
- 2001.01.01 公開
- エンギバロフ、シコとサッコ、ドナート、ミミクリーチ
- 第3回 去りゆく道化師たちへの鎮魂歌-『フェリーニの道化師』
- 2001.02.06 公開
- バリオ、ダリオ、ジム・ギリオン、ジャン・バッティステ・ティエレーとビクトリア・チャップリン
- 第4回 幕間の詩人たち
- 2001.03.08 公開
- ポーターとフォーチュネリー、ペーター・シューブ、ディミトリー、ミミクリーチ
- 第5回 道化師の死と復活
- 2001.03.29 公開
- ポーターとフォーチュネリー、ジョアン・ル・ギエルム、エンギバロフ
- 第6回 伝説のクラウン-エンギバロフ その1
- 2001.05.02 公開
- エンギバロフのレプリーズ 1(『街の軽業師』・ローラーバランス)第2回で紹介した伝説のクラウン-エンギバロフの真髄に迫ります。まずは彼がつくった珠玉の道化寸劇を分析していきます。
- 第7回 伝説のクラウン-エンギバロフ その2
- 2001.05.30 公開
- エンギバロフのレプリーズ2(彫像・皿)伝��のクラウンエンギバロフの珠玉の道化作品を紹介する二回目。秘蔵のビデオ販売案内も。
- 第8回 道化師パルーニンは語る その1
- 2002.01.17 公開
- モスクワで開催された『演劇オリンピック』で野外劇のディレクターをするために、モスクワに久々に帰ってきたパルーニン。彼が語るクラウン論を数回にわけて紹介していきます。リツェジェイという伝説的なクラウングループを生み出したパルーニンは、コーディネイターと同時にクラウンとしても演じ続けている。生涯クラウン、そんなことを彼は思っているのではないだろうか。
- 第9回 道化師パルーニンは語る その2
- 2002.02.03 公開
- パルーニンについての覚書。一回目は、彼のプロフィールを中心に紹介する。リツェジェイという伝説的なクラウングループを生み出したパルーニンは、コーディネイターと同時にクラウンとして演じ続けている。彼が語る外国での生活、そしてクラウンについて。
- 第10回(最終回) 道化師パルーニンは語る その3
- 2002.03.17 公開
- パルーニンのインタビュー記事の最終回です。ここでパルーニンは、いま彼がつくろうとしている新たな創造的場である『愚者の船』と野外劇の可能性について語っています。クラウン-パルーニンは、さらに道化に大きな可能性を求めているように思えます。