告知板 |
今週のZoom in
澁澤龍彦責任編集『血と薔薇』復原発刊! |
1968年から69年にかけて出された伝説の雑誌『血と薔薇』が復原出版されています。日本出版史上に残る最高の雑誌といわれている『血と薔薇』の発行人は、誰あろう神彰だったことはあまり知られていません。いま私が執筆中の神彰の評伝でも、『血と薔薇』について触れていますが、なにせ博覧強記の澁澤が責任編集している雑誌だけあり、執筆陣がまさに豪華絢爛。さらに写真や図版などビジュアル欄がすごい。とてもいまから40年ぐらい前に出されたものとは思えないもの。是非一度本屋さんで手にとって見てもらいたいものです。
発売は白順社、全3号で、定価11,000円です。
こんな雑誌はもう出ないだろうなあ。 |
サーカスの動物虐待をめぐる論争を紹介します |
3月号で紹介する予定だった「モスクワスクラップ」でとりあげたサーカスの動物虐待についての暴露記事を抄訳して、紹介します。この問題はモスクワでもかなりセンセーショナルにとりあげられています。この暴露記事への反論も掲載されていますので、それも紹介します。 |
続・クマのロシア通信−クラスノヤルスクで出会った人々1 |
クマのロシア通信の続編「クラスノヤルスクで出会った人々」をお送りします。2日半の滞在で、どれだけ多くの人たちと会ったことか! ちょっと記憶を呼び起こしたいと思っています。
先月の「クマのロシア通信」はこちら。 |
今週読んだ本、買った本、貰った本 |
読書のペースが落ちている。先週は沢木耕太郎の新作エッセイ集『一号線を北上せよ!』を読んだ。呼んだ。『深夜特急』から20年後の彼の旅のエッセイをまとめたものなのだが、全体的にノステルジックな印象が色濃くでている。ベトナム、ポルトガルを旅する沢木のそばには、いまは亡くなった人たちの影が寄り添う。未来に展望もなく、毎日の旅に命を賭けていた20年前とは、たとえ旅のスタイルは一緒であっても、やはり心のなかにあるものがちがっているということなのだろう。気持ちはとてもよくわかる。どんなにあの時の気持ちは一緒だと思い込もうとうしても、確実に彼も老いているということなのだろう。
購入したのは、アレクサンドラ・マリーニナの「分析官アナスターシャ・シリーズ−アウェイゲーム」(光文社文庫)。ロシアでベストセラーを続けているアナスターシャシリーズ、前に『盗まれた夢』を読んだが、なかなか面白かった。単行本で何冊か出ているのだが、高い金だして買うまではないと思っていたが、今回は文庫本ということで購入した。 |
『海を渡ったサーカス芸人−沢田豊』を転載してます |
JICAが出している雑誌『海外移住』3月号の「Iju Who’s Who」というシリーズ連載として、「地平線の群像−語り継ぐ破天荒人生、沢田豊−海を渡ったサーカス芸人」という原稿を書きました。それを転載してます。 |
レザーノフ遺品レポート |
クラスノヤルスクで、やっとレザーノフが持ち帰ったという日本の品々の現物を見ることができました。正直いって、レザーノフが持ち帰ったという確証は得ることができませでした。いくつかの品物の写真を紹介しながら検証していきます。 |