告知板 |
今週のZoom in
『歌声食堂』は大成功! |
6月23日野毛・萬里放題亭で開催された『歌声食堂』は楽しかったですね。いやあれだけ思い切り歌を歌ったのは本当に何年ぶりなんだろう。集まったお客さん(ほとんどが、野毛大道芝居のキャストとスタッフ)40人近く、老いも若きも、皆満喫したのではないでしょうか。なによりカラオケと違って人の歌を聞かなくてもいい、ただひたすら歌集を見ながら歌うことだけに専念できるのが、いい。そして一緒の時を過ごしているというのもいいですね。今回はアコーディオン奏者の村田さん、そして進行役の関谷さんがみんなをリードしてくれたのも、楽しかった理由だと思います。
この時歌った歌は『学生時代』、『若者たち』、『おおスザンナ』、『トロイカ』、『青い山脈』、『四季の歌』、『カチューシャ』、『ともしび』、『埴生の宿』、『ふるさと』、『母さんの歌』、『おお牧場は緑』、『雪山讃歌』、『アルプス一万尺』、『夏の思い出』、『山男の唄』、『大きな古時計』、『森のくまさん』、『ローレライ』、『おおブレネリ』、『アビニョンの橋の上で』など三十曲近く。
自分もそうですが、病みつきになりそうな人は結構いたようです。ということでもしかしたら、近々第二回目もあるかも・・・・・ |
今週読んだ本、買った本、貰った本 |
今週読んだのは、蜂谷弥三郎『クラウディア最後の手紙』(メディア・ファクトリー 1,500円)。戦後のどさくさに朝鮮半島にいた著者は、妻や娘と引き離され、スパイ容疑で逮捕され、シベリアの辺地に抑留される。スパイという汚名のため、帰国もできず、監視の目にたえずさらされながら、望郷の念を断ち、ソ連市民として帰化する。さまざまな苦労を経ながら、やっとクラウディアという素晴らしい妻と平穏な生活ができるようになった。八〇歳を目前に控えた時、ペレストロイカという時代の波が押し寄せ、朝鮮で別れた妻が、まだ日本にいること、そして再婚もせずに夫の帰りを待っていることを知る。日本に帰ることを勧めるクラウディア。そして娘の訪問。帰国、そしてクラウディアとの別れ。これだけの人間ドラマがこのノンフィクションに詰め込まれている。辛酸な人生を送った蜂谷の半生の記録をよみながら、なんど涙を流したことか。ただ救いは、蜂谷さんのふたりの妻の愛の力である。そして三人とも80を越えて、まだ存命だというのもうれしかった。ひとりの庶民のこうした歴史を自分は書き残したいと思う。その意味でもヤマサキキヨシの物語は、書き残さなくてはならない、そんな思いを強くさせられた本でもあった。
義父から借りて、藤沢周平を読みはじめる。とりあえずは『用心棒日月抄』を読んだ。面白いね。やはり。購入したのは、岩波文庫『おらんだ正月』。江戸の洋学者列伝。 |
『ロシア芸術の現在』の講義があります |
早稲田大学文学部の『ロシア芸術の現在』という講座で、三たび講義をすることになりました。今回は、6月10・17・24日、7月1日の4回です。デラシネでも講義通信を紹介していきます。 |
今月掲載予定の記事 |
先月掲載できなかった「続・クマのロシア通信−クラスノヤルスク訪問記」、「レザーノフの遺品調査レポート」、「サーカスと動物 その2 サーカスの奴隷たち」などをなんとか掲載したいと思っています。
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