告知板 |
今週のZoom in
『見世物はおもしろい』は面白い! |
いま発売中の『別冊太陽−見世物はおもしろい』を購入した。『江戸の見世物』(岩波新書)の著者川添裕氏が中心となって編集したものだが、これが面白い。新書でも氏所蔵の見世物絵が何点か掲載されているが、新書判だし、モノクロなので迫力がかけるが、今回の本は、なによりもカラー判で、大判なので、とても見栄えがする。特に、私にとっては幕末の曲芸師たちの見世物絵にしばし目を奪われた。その他にもさすが太陽だけあって、図版は豊富。海を渡った芸人に関しては、三原文さんの論文もある。それととても気になったのは、海外から最初に来日したサーカス団について、ここで掲載ささている図版の作成年代と3年のズレがあるという指摘。調べる必要がありそうだ。
この他にも現代の見世物についての上島敏昭氏のレポートもよみごたえがあった。見世物はなくなったといわれながらも、若い『月蝕歌劇団』というグループが見世物の伝統をいかした芝居を花園神社でやっているという話だ。2,400円と少々高めだが、サーカスファンは、絶対購入したほうがいいだろう。 |
カバレットチッタVol.3への道(制作ノート5 開始) |
カバレットチッタVol.3の日取りが、9月13日に正式決定しました。今回は、こまっちゃクレズマに代わって、前から一緒にやりたいと思っていた大熊ワタルとシカラムータとの競演となります。パフォーマーも、山本光洋、三雲いおり、がーまるちょばなど強力なメンバーが初見参となります。
前回、そして前々回の経験を踏まえて、今度こそは、濃密なキャバレー空間をつくりたいと思っています。もちろん膨らむ赤字もなんとかしないと・・・ということで、また制作ノートがスタートします。
→最新記事はカフェ・クマで! |
レザーノフの『日本滞在日記』は品切れになりました |
二年前だした岩波文庫の『日本滞在日記』が今月品切れになりました。とりあえずいまのところは重版の予定はないようです。私の手元に何冊かあったのですが、ロシアに行った時にあちこちに配ってしまい、在庫切れ状態です。ということでデラシネショップでの申し込みもしばらくは受け付けられなくなりました。デラシネショップで扱っているのは、『海を渡ったサーカス芸人』のみになりました。
私はいままで『日本滞在日記』の翻訳を含めて、5冊の本を出しているのですが、いずれも重版したものは一冊もありません。その意味でも『日本滞在日記』が早く重版になればいいなあと、つくづく思っている次第なのです。 |
今月掲載予定の記事 |
「続・クマのロシア通信−クラスノヤルスクで会った人々 2」、「レザーノフの遺品調査レポート」、「サーカスの動物たちは虐待されているのか? その2 サーカスの奴隷たち」、「金倉孝子の部屋−チェコ編」などを予定。
詳しくはこのページの下のほう、「今月これからの記事 & more」に! |
ユーラシア・ブックレット『若宮丸漂流ものがたり』制作ノート |
石巻若宮丸漂流民の会の編集でブックレットが刊行されることになりました。原稿の締切りが6月末ということで、突貫作業となります。その制作ノートを公開します。 |
今週読んだ本、買った本、貰った本 |
先週読んだのは、はらたいらの「ジタバタ男の更年期」。49際歳で突然身体の変調をおぼえ、二回も救急車で運ばれたというはらたいらのこのエッセイで書かれていることは、体調を悪くし、48歳の去年救急車にも乗った私にとっては、あうこういうこともあった、こんなこともあったということばかり。実際にこんなことをして直ったということはあまり書かれてないのだが、もしかしたら私も更年期ということに気づいたことだけでも、なんとなくほっとしたような気になってしまった。
秋月俊幸さんから、サハリン島占領日記 1853‐54―ロシア人の見た日本人とアイヌ\2,800(税別)をいただく。幕末、サハリン島南岸の地を占領したロシア遠征隊隊長の日記、樺太問題の原点たる事件と、この地におけるアイヌと日本人との関係の実態をつぶさに記録した第一級史料の本邦初訳。日露交流史にとって、いままで知られなかった事実が明らかにされた、大きな意義をもつ本だ。 |