2001年
8月号





ちょっとリニューアルした『デラシネ通信』の感じは、いかがでしょうか? 今月の『デラシネ通信』の読みどころ、新企画などを紹介する欄をつくりました。編集前記のようなものです。
 1.新企画のご案内
  若宮丸友の会のページをつくりました
 会報準備号のようなものをつくることから、まずは友の会をスタートさせたいと、友の会参加の呼びかけでも書きましたが、とりあえずその練習もかねて、『デラシネ通信』で交流の場をつくりたいと思ったのです。
 今月は、『石巻かほく』に掲載された「レザーノフとの出会い」という私のエッセイ、若宮丸漂流民に関する年表をのせます。
 またデラシネ掲示板を、しばらくは友の会専用の掲示板としますので、会への意見、感想など、どんどんお寄せ下さい。ただ専用とはいっても、従来通りデラシネ通信全般への意見や感想なども、遠慮なく書き込んで下さい。

  コスモポリタン紀行を始めます
 仕事がら旅に出ることが多いので、気に入った街のこと、その街で出会った人々、感じたことなどを、勝手気ままに書かせていただきます。
 これは不定期の掲載になります。

  玉井喜作の日記を紹介するコーナーができました
 玉井喜作については、『デラシネ通信』のなかであまり紹介する機会がありませんでしたが、彼が残した3冊のシベリア横断日記を少しずつ紹介していきたいと思います。
 今月から5回にわたって、『イルクーツク艱難日記』を掲載していきます。異国の地で、一文なしになった玉井が、どう生き延びたかを綿々と書き綴ったこの日記、きっと読むと勇気が湧いてくると思います。
 2.8月のクマ
 8月は忙しくなりそうです。特に8月14日から9月上旬までは、ほとんど東京を離れてしまいます。
 小樽、大分、北九州と転々とします。カザフサーカスの面々がついに来日してきますし、チュルタギ保存会の事務局長のユー君が、マダンノリのグループを率いてやってまいります。みんなとの再会は楽しみなのですが、この猛暑のなかでの仕事、結構ハードな毎日になると思います。詳しくは、お仕事日誌で・・・
 なおこのあいまをぬってしっかり夏休みを21日から24日までとります。恒例の家族旅行で、山梨県白州へ行くことになっています。この間はお仕事日誌は休載にさせていただきます。
 3.デラシネショップから
 クマの本を中心に通信販売をしているデラシネ・ショップ。ここのところ順調に売りあげを伸ばしています。道化師ラザレンコの生涯を追いかけた『サーカスと革命』が、残部三冊となりました。もしも購入をご希望の方がいらっしゃましたら、お早めに申し込み下さい。 [追記:8月25日現在残部一冊です!急いで!]
 『シベリア漂流』は、いよいよ版元絶版となってしまいました。いままで出した単行本四冊は、すべて絶版になったわけで、悲しいことではあるのですが、少なくても活字となって世にはでたわけですから、しかたがないものと諦めております。
 手元に残っている『シベリア漂流』が10冊ほどありますので、これを今月からデラシネショップで発売することにしました。
 デラシネショップは、一般の書店では扱っていない幻の本が購入できる貴重なコーナーです。是非ご利用下さい。
週刊デラシネ通信今週のトピックス

ロシアの話題を2つ(2001.08.03)
日露交流史に関心のある方は必読の「ガイドブック 日本のなかのロシア」と、東京でちょっと気になるロシア映画が連続上演される「ロシア映画の全貌2001」の紹介

ツィルカッチがやって来る(2001.08.23)
国立カザフサーカスが9月3日から28日まで北九州博覧祭に出演する。国立サーカス場を奪われ、苦境に立ちながらも新たな地平を切り拓こうとするツィルカッチ(サーカス野郎)の心意気を見てほしい。
プロモーター・クマの日常 ほぼ毎日更新!
クマのお仕事日誌(2001.09.01)
サーカス・芸ちょっと気になるパフォーマンス観覧記
クマの観覧雑記帳
「ククラーチョフの世界でたったひとつの猫劇場」(2001.08.13)
「マダンノリ」(2001.08.23)
デスク大野の更新日誌&エトセトラ(随時更新)
特集 新登場!
ロシア・ソ連漂流・越境石巻若宮丸漂流民の会

会報準備号0−1(2001.08.01)
「レザーノフとの出会い」(「石巻かほく」の記事から)
若宮丸年表
 投稿コーナー
読者の部屋(2001.08.01)
ロシア・ソ連漂流・越境 読者の広場 デラシネ掲示板 改め
石巻若宮丸漂流民の会掲示板 
3000ヒット記念大アンケート (2001.06.05) 気が向いた時にご投票ください!(^-^)

ロシア・ソ連漂流・越境今月のトピックス
文化二年長崎日露会談の裏舞台を見る−通詞たちから見た日露交渉−
 最終回 レザーノフ帰国と通詞日記のその後
(2001.08.06)
6ヶ月の滞在を終えて、帰国の途に向かうレザーノフと、それを見送る通詞たち。そして後日談。

   連載
ロシア・ソ連漂流・越境新連載 玉井喜作 イルクーツク艱難(かんなん)日記
第1回(2001.08.05)
玉井喜作の残した日記にこそ彼の不屈の精神を見ることができる。
「シベリア」をさまよった玉井が、どん底生活をおくるハメになったイルクーツク時代の日記を紹介する。
ロシア・ソ連サーカス・芸漂流・越境粛清されたサーカス芸人ヤマサキキヨシ追跡
帰ってきた女芸人3−山根はる子「私のロシア放浪記」(2001.08.05)
ヤマネハルコの流浪の旅は、まだまだ続く。苦難の末、モスクワの日本大使館にたどりついたヤマネを待っていたものは、何だっのか。
ロシア・ソ連サーカス・芸クラウン断章
今月は休載します 前回
次回予告・第8回 道化師パルーニンは語る
モスクワで開催された『演劇オリンピック』で野外劇のディレクターをするために、モスクワに久々に帰ってきたパルーニン。彼が語るクラウン論を数回にわけて紹介していきます。
ロシア・ソ連サーカス・芸漂流・越境ロシアエトランゼの系譜−ベルチンスキイの生涯
第5回 祖国との別れ(2001.08.23)
今回からベルチンスキイの流浪の旅をおいかけます。革命後ベルチンスキイが、祖国に別れを告げ、ながい亡命の旅につくまでを、自伝から紹介します。
ロシア・ソ連サーカス・芸Back in the USSR
今月は休載します 前回
ロシア・ソ連サーカス・芸神彰−幻を追った男
第三部 赤い呼び屋の誕生
 第五章 侍たちがやってきた
(2001.08.05)
ドン・コサックの奇跡をつくり出した神彰のもとに、次々と侍たちが集まってくる。
第三部に入った今回から、鉄の壁をこじ開けて、ソ連からアーティストを次々に呼ぶ、再び旋風を巻き起こした『赤い呼び屋』時代の神彰を追いかけます。
サーカス・芸漂流・越境海を渡ったサーカス芸人列伝
今月は休載します 前回
次回予告・第4回 アドルフの描いた日本人芸人のポスター 2
「幕が開いた アドルフ・フリートレンダー所蔵のアーティストとサーカスのポスター」という本の序文から、サーカスポスターの第一人者・フリートレンダーのことを紹介する
漂流・越境クマのコスモポリタン紀行
 第一回 秋葉原(2001.08.20)
このところアテンドで秋葉原に行くことが多くなった。ここで発見したコスモポリタンたちが集う場所。
ロシア・ソ連サーカス・芸漂流・越境クマの読書乱読
「森の仕事と木遣り唄」(2001.08.05)
編集後記(2001.09.01)