【連載】文化二年長崎日露会談の裏舞台を見る-通詞たちから見た日露交渉
レザーノフ来航事件のもうひとりの主人公は、長崎通詞たちであったといってもいい。通詞たちが残した資料がないか、ずっと気になっていたのだが、格好の資料が、長崎に残っていた(参照 レザーノフの『滞日日記』を追う)。シーボルト記念館に保存されていた、ロシアと交渉にあたった通詞たちが書き残した『魯西亜滞船中日記 中山控』と、レザーノフの『日本滞在日記』という、いわば当事者同士の日記を読み比ベることによって、この会談を立体的に捉え直してみたい。
記事一覧
- 第1回 最初の日露会談
- 2001.02.16 公開
- レザーノフの『日本滞在日記』と彼の滞在中の通訳中山作三郎の日記を読み比ベることによって、幕末の長崎日露会談を立体的に捉え直す
- 第2回 第二回日露会談
- 2001.03.08 公開
- 第3回 第三回日露会談
- 2001.03.29 公開
- 第4回 漂流民引き渡し、そして秘密工作のはじまり
- 2001.05.10 公開
- 三回にわたる日露会談のあと、レザーノフが帰国するまで、まださまざな動きがあった。
- 第5回 秘密工作のはじまり
- 2001.06.14 公開
- レザーノフの帰国を前にして、通詞たちのあいだでも慌ただしい動きが。
- 第6回 日露交渉とオランダ商館長ドゥーフ
- 2001.07.24 公開
- 日露会談の成り行きをじっと見守っていたオランダ商館長ドゥーフが回想録で語る舞台裏に焦点をあてます。
- 第7回(最終回) レザーノフ帰国と通詞日記のその後
- 2001.08.06 公開
- 6ヶ月の滞在を終えて、帰国の途に向かうレザーノフと、それを見送る通詞たち。そして後日談。
- 連載を終えて ロシアから来た黒船-ロシア船長崎来航秘話
- 2001.12.28 公開
- 『魯船滞船日記控』を読んで、この記事を書きながら思ったこと、そして見えてきたことについてまとめてみました。