流浪の芸人列伝
幕末から明治にかけて日本から海外へ渡っていったサーカス芸人たちや、祖国ロシアを思いつつ流浪の生涯を送った詩人ベルチンスキイなど、国境を越えていった芸人たちの足跡を追う。
記事一覧
- ロシアエトランゼの系譜-ベルチンスキイの生涯
- 2001.03.20 公開
- 革命前のモスクワに突如現れたひとりの詩人ベルチンスキイの足跡を、彼が書いた自伝を通じて追う。
- 第1回
- 2001.03.20 公開
- 革命前のモスクワ。ペトロフスキイ劇場の小さな舞台に、黒いピエロの衣装を身にまとった、ひとりの背の高い、痩せた歌手が姿を現した。突如出現した「ピエロ」アレクサンドル・ベルチンスキイは、革命を直前にひかえたモスクワでセンセーションを巻き起こす・・・(ベルチンスキイの写真あり)
- 第2回 ベルチンスキイのバラードから
- 2001.04.08 公開
- 『妻についての小唄』 『日々は流れる』 『パレスチナのタンゴ』 『別れの晩餐』
- 第3回 モロトフへの手紙
- 2001.05.02 公開
- 革命の嵐の中亡命の道を選んだベルチンスキイは、祖国ロシアへ戻ることを願っていた。彼が書いた帰国嘆願の手紙の訳。
- 第4回 ハルビンのベルチンスキイ
- 2001.07.09 公開
- 「知らざれるハルビン」という本に紹介されたハルビンでのベルチンスキイの公演模様から。
- 第5回 祖国との別れ
- 2001.08.23 公開
- 今回からベルチンスキイの流浪の旅を追いかけます。革命後ベルチンスキイが、祖国に別れを告げ、長い亡命の旅につくまでを、自伝から紹介します。
- 第6回 さすらいのはじまり-1
- 2001.10.25 公開
- 25年にわたる放浪生活は、トルコから始まった。
- 第7回 さすらいのはじまり-2
- 2001.11.12 公開
- トルコのコンスタンチノーブル(現在のイスタンブール)で始まった亡命生活、順調だった生活に少しずつ時代の影が忍び寄ってくる。ベルチンスキイもここを離れる時がやってきたのを知る。
- 第8回 ルーマニア-1 ハイエナたちの巣窟
- 2001.12.28 公開
- コンスタンツァに着いたベルチンスキイは、ブカレスト、ベッサリオ、キシニェフと、ルーマニア国内をまた彷徨いはじめる。ドニエステル川を隔てて、すぐそこに祖国ロシアがあったこの国で、ベルチンスキイが目にしたのは、ここの国の人々の汚い部分であった。物や金に対する貪欲なまでの執着心に、彼の心は痛む。ルーマニア編の第一回目は、ここの人々のハイエナぶりを紹介する。
- 第9回 ルーマニア-2 ジプシーたちとの出会い
- 2002.02.11 公開
- キシニェフ、そこは川を隔てて祖国ロシアがある街だった。ここでベルチンスキイは、再び故郷に戻るという夢に駆られる。しかしそれもできるわけもなく、それどころか亡命者の彼の元に危機が迫っていた。
- 第10回 ルーマニア-3 逮捕、そしてルーマニア脱出
- 2002.03.10 公開
- 故国への思いを唄に託し歌い続けるベルチンスキイに、ルーマニア政府はボリシェビキのレッテルを貼り、追いつめていく。
- 第11回 ポーランド 古き良きロシアの影
- 2002.08.19 公開
- ルーマニアを出たベルチンスキイはポーランドへ向かいます。ベルチンスキイの流浪の旅はまだまだ続きます。
- 海を渡ったサーカス芸人列伝
- 2000.08.31 公開
- 「海を渡ったサーカス芸人」は、私にとって生涯を賭けるテーマのひとつになっています。しかし、国境を越えていった彼らの足跡をたどるのは、なかなか難しいものです。ここでは、線を結びつけるまで至らなかった、サーカス芸人たちの点描を連載していきます。
- はじめに
- 2000.08.31 公開
- 日本で最初にパスポートをもらったのは、サーカス芸人だった――私と海を渡ったサーカス芸人について
- 第1回 ヤマダサーカスと三人の日本人
- 2000.08.14 公開
- 第2回 拘禁されたサーカス芸人の足跡を追う
- 2001.01.02 公開
- 第3回 アドルフの描いた日本人芸人のポスター
- 2001.07.10 公開