2011.10.04 / 更新2012.11.07

アートタイムズ No.5
野毛版・平岡正明 葬送パレード

  • 発行人:大島幹雄
  • 責任編集:福田豊
  • 出版社:デラシネ通信社
  • 発 行:2009年12月20日
  • 体 裁:本文48P / B5判
  • 定価(税込):800円

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演劇、映画、写真、そして文学――芸術を魅了した「満洲」という理想郷

 2009年7月9日、平岡正明さんが亡くなった。突然の死だった。享年六八歳。
 ジャズ・革命・犯罪・落語・歌謡曲・浪曲・新内・河内音頭・空手と幅広いジャンルにわたる評論家として知られているが、横浜・野毛の町にとっては、大道芸、タウン誌『ハマ野毛』、大道芝居と、いつも笑顔で町の面白いことにものすごいエネルギーを注ぎ込み続ける「平岡さん」だった―――

 野毛を愛し、野毛に生きた平岡さんを野毛流に送る!

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目 次

長谷川伸の碑  表紙裏
京急・日ノ出町駅近く、大岡川のほとりに建つ「長谷川伸の碑」。平岡正明の名文。

野毛版・平岡正明 葬送パレード  2

[弔辞] 山下洋輔/梁石日/田中優子  4
7月13日に行われた葬儀での弔辞を採録。

鼎談『野毛に生きた平岡正明』 平岡秀子×福田豊×大久保文香 構成:永重法子
平岡正明とはどんな人物だったのか。
平岡氏の執筆を二人三脚で支え続けた妻・秀子さん、平岡氏が愛してやまなかった中華料理屋『萬里』オーナーにして、平岡氏に「野毛の大将」あるいは「たがいに五十路を超えて友人になってから、俺は自分以外にあんなへんなやつを見たことがない」と評された盟友の福田豊さん、そして野毛大道芸を長年運営してきた大久保文香さんら、平岡氏とともに「野毛の青春時代」を作ってきた3人が語る、素顔の平岡正明。

伝説のB級タウン誌『ハマ野毛』全号 全目次  14
1992~94年に野毛で発行された伝説のタウン誌「ハマ野毛」。平岡正明編集長のもと、プロもアマも関係なく執筆し、その内容はもはやタウン誌の枠を超えていた。目次に並んだタイトルからだけでも、その熱気を感じていただきたい。

実録・大道芝居誕生記 大島 幹雄  18
1994~2005年、11回にわたって野毛の街角で繰り広げられた天下御免の素人演劇「野毛大道芝居」は、自称「嘘つき萬里」こと福田豊の小さな思いつきが、野毛の人々を大きく巻き込んで始まった。

俺たちの平岡さんへ  20
 荻野アンナ/関谷浩至/山崎洋子/中村行宏/高橋長英/朴慶南/三森ひろみ
 関口誠一/平木茂/石山和男/三代目彫よし/柴田浩一/秋山祐徳太子
 宮本和雄/流郷/美濃瓢吾/村中豊/森直実
大道芸で、「ハマ野毛」で、大道芝居で、さまざまに平岡さんと関わった野毛の人々が綴る、「平岡さん」。

グルメタイムズ・今月の一杯スペシャル 『萬里』の秘法19番  46
平岡さんが愛した野毛の中華屋「萬里」の19番は、「特別中華ランチ」。

次号予告・バックナンバー
編集後記


  • 表紙と豊富な写真は、画家にして野毛を撮り続ける写真家の森直実!


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書 評

★「Monthly Takamitsu」148号(2009.12.31)で岡町高弥さんが書評を書いてくださいました。

―― 以下紙面より一部抜粋 ――

◆09年7月9日、突然亡くなった平岡正明への追悼が足りない。一昔前であれば、「追悼特集」を組む雑誌が一つ二つあってもおかしくない。生前、100冊以上もの本を世に送り出した批評家を追悼する雑誌がないものかと憤懣やるかたない気持ちでいたら、大島幹雄発行人の「アートタイムズ」(デラシネ通信社)という(福田豊責任編集)雑誌が「野毛版平岡正明葬送パレード」を組んでくれた。まずもって嬉しい。(…中略…)鼎談「野毛に生きた平岡正明」(平岡秀子×福田豊×大久保文香)を読んで驚いた。あの豪放磊落な革命家・平岡正明よりさらに豪快な女性が奥さんだったのだ。何しろ、「あなた、それはやめなさい!」と旦那に一喝できる女性が他にいるだろうか。平岡秀子なしには平岡正明は存在しなかった。「原稿をとったら生きていてもしようがない」と生前語った全身批評家・平岡正明は生活のすべてを奥さんに委ねていたのだ。(後略)

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★南陀楼綾繁さんのブログ「ナンダロウアヤシゲな日々」
 2010-02-06 sumus、谷根千、アートタイムズ

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「彷書月刊」292号(2010年2月号)でも写真つきでご紹介いただきました。

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神奈川新聞 2010年3月9日
野毛の中華料理店に集った盟友偲ぶ、評論家・平岡正明さんの追悼集編集/横浜
神奈川新聞2010年3月9日朝刊24面

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神奈川新聞2010年3月9日朝刊 社会面「ぬくもり」欄

 1面のインデックスでも責任編集の福田さんがカラーで微笑んでいます。(clickで拡大)

神奈川新聞2010年3月9日朝刊1面