アートタイムズ No.11
タキエさんがいた! ドイツの肝っ玉母さん ルジチカ多喜枝の生き方
- 発 行 人:大島幹雄
- 責任編集:丸山富仁・丸山あゆみ(ブーシェル)
- 出 版 社:デラシネ通信社
- 発 売 元:こぶし書房
- 発 行:2014年4月25日
- 体 裁:本文96P / B5判
- ISBN:978-4-87559-289-1
- 定 価:(本体 800円+税)
「困っている人を放っておけないの」
涙もろく、世話やきで、食べることと猫が大好き。
40年以上ドイツに暮らし、日独友好の橋を架け続けた
ひとりの日本人女性の生き方を
41人の思い出でたどる――
ルジチカ 多喜枝
1946年9月29日岡山生まれ。
チェコからの亡命者アレス・ルジチカさんとドイツで出会い、結婚。
二男をもうける。
生涯、隣人のためならば「なんでもやる」を貫いた肝っ玉母さん。
その愛は見ず知らずの人にまで惜しみなく注がれた。
2012年10月6日 永眠。
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目 次
エピグラム 表紙裏
谷川俊太郎「あなたはそこに」より
タキエさんがいた! 2
思い出のジグソーパズル 丸山富仁・あゆみ 3
タキエさんが暮らした町 4
第I章 私たちはこうしてタキエさんと出会った 5
渡辺正人/笹川拓真/丸山富仁/加山勤子/大川若菜
タキエさんとの出会いはいつも笑顔から始まった。初めて会う人にタキエさんはいつも笑顔で近づいてきた。時には見ず知らずの人にまで。
この出会いから何がはじまったのか……
我が半生をふり返る タキエさん夫妻へのインタビュー記事から 14
「東から手繰りよせた紅い糸」アレス・ルジチカ/多喜枝・ルジチカ 14
多喜枝・ルジチカ 略年譜 18
第II章 思い出のタキエさん 19
田宮俊作/平山孝男/安国和美/斎藤昇/高橋養治/大江勝雄/森本真紀/森岡千代子
タキエさんは様々な職業の人たちと一緒に仕事をしてきました。
おもちゃ屋さん、旅行屋さん、鶏屋さん、ビール屋さんに、アーティスト、パパさん合唱団……
タキエさんの世話になった人たちが綴るタキエさんの思い出。
タキエさんと海を渡ったサーカス芸人 26
大島幹雄/マリア・サワダ/大塚仁子/酒見謙三
明治時代に海を渡ったサーカス芸人を追う旅が、私たちとタキエさんを出会わせてくれた。
第III章 肝っ玉母さん奮闘記 41
丸山あゆみ/一條憲治/西村一代/海老名廣美/山田徹雄/福島智子/阿部敬子
タキエさんの肩書で一番似合うものは、「肝っ玉母さん」ではないだろうか。
世話を焼くことに関しては天下一品、そして面倒見の良さは超一流。
タキエさんの猛烈な寵愛を受けた人たちが語るタキエさんの奮闘記。
闘病記と随想 タキエさんの手記 58
闘病記――「貴女の余命はあと三ヶ月ですよ」と二回、ガンを告知されてから私はどう生きてきたか 58
孫と過ごせる幸せな時間 61
この頃思うこと 61
第IV章 さよなら、タキエさん 41
シュミット・村木眞寿美/中村正子/ベッツ潤子/安田信子/磯益子/ツァイリンガー稲葉桂子/礼子・フォン・ハッセルバッハ/小松裕文/小松慶子/磯・ハウプナー文枝/ショルツ婦美子/シスター・マリア・チェリナ
タキエさんが亡くなったとき、友人たちは、悲しみにくれた。もう二度と会えないはずなのに、なぜかいつもタキエさんがそばにいるような気がした。
ドイツをはじめ、異国に住む仲間から最愛の友に捧げられた哀悼のことば。
出会いから別れまで 筑紫俊子 75
最期の会話を交わした親友が語る”多喜枝さん”
Who was my mother? ダニエル・J・ルジチカ 79
息子が見た「お母さん」としてのタキエさん
エピローグ 葬儀と一周忌 83
洋子・シュタール/佐藤恵美子/佐藤博
2012年10月16日、タキエさんの葬儀がおごそかに執り行われた。葬儀にはおよそ200人もの人が訪れ、別れを惜しんだ。
そして一年後、タキエさんの一周忌に集まった23人が、タキエさんを偲んで思い出話に花を咲かせた。
座談会 多喜枝さんのこと 86
タキエさんのレシピ
チェコのザワークラウト入りグラーシュ 13
りんごのシュトロイゼルクーヘン 93
タキエさんからの手紙 40・57・62
今月の一杯 ビアバー「ブーシェル」グラーシュ 96
ビアバー「ブーシェル」のご主人丸山さんは、ドイツでソーセージやハム作りの修業をされた本格派!
バックナンバー
編集後記
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