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2017.07.31 / 更新2017.10.17

石巻学 Vol.3 牡鹿とクジラ



2017年8月7日 発売

  • 発  行:石巻学プロジェクト(代表・大島幹雄)
  • 発 売 元:荒蝦夷
  • 体  裁:A5判
  • ISBN:978-4-904863-58-9
  • 定  価:本体 1,500円+税

     

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石巻エリアの地域誌 「石巻学」3号 2017年8月7日発売!

 お待たせしました、この夏『石巻学』第三号がいよいよ刊行されます!

 第三号のテーマは、牡鹿とクジラです。捕鯨で成り立っていた鮎川をはじめとする牡鹿の文化そして歴史を掘り起こし、さらにはいまの半島の現状を伝えていきます。
 特に今号では捕鯨問題に鋭く迫っています。捕鯨問題の核心は何なのか、食用としてのクジラの問題も今後議論の中心になるのではなど、捕鯨問題の過去と現在を交錯させるなか、未来を展望しています。

 さらには住民が復興の遅れのためにどんどん半島を離れていく現在、牡鹿の未来はどうなるのか、震災後牡鹿に移住してきた若い人たちや牡鹿で長年生きてきた人たちの思いを聞き書きというかたちで表現してもらいました。


『石巻学』三号あとがきから

 百年前の鮎川の写真はまるで津波のあとの鮎川の情景と同じだといった本書にも登場する成澤正博の言葉が忘れられない。ならばこれを出発点にまたかつてのようにクジラで賑わった町にすることもできるのではないだろうか。そのためにはいま袋小路にある捕鯨問題を解決しなくてはならない。こんな意図をくんでいただき、クジラの専門家たちが「石巻学」のために集まり、捕鯨問題の本質に迫ってくれた。「石巻学」の目的のひとつである、石巻から全国への発信ということが実現できたのではないかと思っている。どうやら私にも牡鹿人の血も流れているようなので、母の故郷、そして父が育った牡鹿のために、なにかしなければと思っている。


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神奈川・東京の有隣堂でも販売しています

「石巻学」3号は、9月1日から下記の有隣堂各店で販売されています。

【横浜エリア】伊勢佐木町本店・横浜駅西口店・たまプラーザテラス店
【川崎エリア】新百合ケ丘エルミロード店
【湘南エリア】藤沢店
【県央エリア】厚木店・ラスカ小田原店
【東京都内】アトレ目黒店・アトレ恵比寿店
→有隣堂店舗一覧


★販売していただけるところがございましたら、ご一報ください(5冊以上の買い取りが条件となります)。なにとぞよろしくお願いいたします。

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目 次

【写真】クジラのまち・鮎川の100年
写真◎アンドリュー・ロイ・チャップマン、鹿井清介/文◎加藤幸治(東北学院大学教授)

 インディー・ジョーンズのモデルと言われているチャップマンが百年前鮎川を訪れ、撮影した鮎川とクジラの写真。さらにはクジラで賑わっていた鮎川で生きる人たちを地元のアマチュアカメラマン鹿井が撮影した写真による牡鹿グラフィティー。
 

【座談会】クジラを食す 鯨食から捕鯨を考える
小泉武夫(クジラ食文化を守る会理事長)×須能邦雄(石巻魚市場社長)×高成田享(仙台大学教授)

 クジラ肉がどれだけ戦後日本人を救ってきたかを知り尽くした三人が語る、クジラ食の豊さと捕鯨の未来。
 

【対談】まちの復興はクジラから
大隅清治(日本鯨類研究所名誉顧問)×大島幹雄(石巻学プロジェクト代表)

 鮎川の思い出から、サーカスの動物とクジラの関わり、捕鯨サミットのアイディアまで繰り出す異色の対談。
 

【座談会】鮎川・牡鹿半島の過去・現在・未来
加藤幸治×成澤正博(鮎川の風景を思う会代表)×太田和美(アーティスト)×大島幹雄

 牡鹿の過去と現在、未来をそれぞれが今関わっていることから率直に語り合う。
 

【インタビュー】あるマルハマンの記憶 大島武夫の88年…………………………大島幹雄

 私の父の生きざまをこのようなかたちで聞き出すことができたことをとても喜んでいる。十六回航海に出た南氷洋の思い出を聞いたとき、南海の大海原に沈む夕陽だと即座に答えたおやじに、確かにこのDNAは受け継いでいると思った。
 

■捕鯨基地・鮎川再訪……………………………………………………山川徹(ルポライター)

 調査捕鯨船にも乗り、若い捕鯨師たちとも交流があるルポライターが久しぶりに訪れた鮎川で見たもの、そして思ったことは……
 

■被災の浜2017~牡鹿半島点描~ …………………………鈴木孝也(地域ジャーナリスト)

 震災二年後に牡鹿半島を歩き、その現状を生き生きと伝えた「牡鹿半島は今」の著者が、さらに五年後牡鹿半島で見たものは……
 

■沿岸捕鯨の歴史を見つめなおす試み………………………………赤嶺淳(一ツ橋大学教授)

 「鯨を生きる」の著者が、クジラで再生をはかる鮎川の未来のために、過去の沿岸捕鯨の歴史をひもといてくれた。
 

■アラスカ、バロー。フランク安田がいたクジラ猟の町で……河内牧栄(オーロラガイド)

 アラスカで暮らす著者が体験したエスキモーのクジラ猟とフランク安田への想い。
 


【聞き書き】
「石巻学」でなくてはならないコーナー。今回は華やかな鮎川や牡鹿を知る人たちの回想と、震災後牡鹿に移住してきた若者たち、さらには漁業の道をあるきはじめた人たちから話を聞いた。

千々松正行(鯨歯細工職人)/鹿井清介(大工)/遠藤宮子(元・食堂ダリア)/遠藤太一(Pikari支援プロジェクト代表)/渥美貴幸(ホヤ養殖)/堀越千世(牡鹿半島食堂いぶき)/目黒繁明(割烹民宿めぐろ)/犬塚恵介(おしかリンク代表)/黒澤琢也(漁師)


【連載】
岡田劇場物語 興業の神様 初代菅原一蔵と岡田座…………………………………大島幹雄
喜劇人・由利徹………………………………………………澤田隆治(メディアプロデューサー)
石巻さかな族列伝◎鮎川捕鯨会長・伊藤稔…………………………………………高成田享
復活の企業列伝◎山徳平塚水産社長・平塚隆一郎……………古関良行(河北新報石巻総局長)
本間家蔵だしエッセー………………………………本間英一(石巻震災土蔵メモリアル基金代表)

 

 

 

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