home > 書籍 > 石巻学 > 石巻学 Vol.10 布施辰治

2025.09.23

石巻学 Vol.10 布施辰治



2024年9月30日 発売

  • 発  行:石巻学プロジェクト(代表・大島幹雄)
  • 発 売 元:現代思潮新社
  • 体  裁:A5判
  • ISBN:978-4-87559-374-4
  • 定  価:本体 1,500円+税

     

石巻学販売サイトishigakuで購入

amazonで購入

見る 聞く 歩く 石巻 「石巻学」10号 2025年9月20日発売

「歩く 見る 聞く 石巻」をモットーに、石巻ならではの話題を特集してきた雑誌『石巻学』第10号発刊!

【特集 布施辰治】

「石巻学」は10号を迎えました。
記念すべき10号は、石巻・蛇田出身の弁護士、日本人として初めて韓国建国大賞を受賞した布施辰治を特集しました。
布施達治研究の第一人者、布施の評伝を書くために大学教授という職を捨てた森正が、布施のことを知らない人にも布施の魅力を知ってもらうために書いたノートを始め、女川の中学生とともに布施を学び、芝居をつくり、さらには布施研究のために韓国に修学旅行に赴いた中学生たちの軌跡を追った教師の回想、布施の志や思いを伝えようとした古本屋さんのルポなど、布施辰治という男やそれに魅せられた人たちのすべてがこの一冊に込められています。


■石巻学販売サイト「ishigaku」をBASEでスタートしました!
 ・送料無料!
 ・クレジットカード・コンビニ払い・銀行振込等がご利用いただけます。
 (手数料はご負担ください)

[ ▲ページtop | ▼目次 | ▼巻頭の言葉より | ▼関連情報 ]

目 次

 

[ ▲ページtop | ▼目次 | ▼巻頭の言葉より | ▼関連情報 ]

巻頭の言葉より

『石巻学』10号巻頭の言葉より(石巻学プロジェクト代表 大島幹雄)

 2018年河北総合センタービックバンで上演された芝居「布施辰治 生きべくんば民衆とともに 死すべくんば民衆のために」の最後、布施は憲法が改正されるようなことがあれば、「私は何度もでもよみがえります」と観客に語りかけていた。憲法改正よりも前に、日本は危うい道を歩き始めている。
 2024年1月29日群馬県は高崎市にある県立公園「群馬の森」にあった、戦時中に強制連行され働かされ、犠牲になった朝鮮人を追悼する碑を行政代執行によって撤去した。しかも県は、この碑を作った追悼碑を守る会に、代執行にかかった費用20,620,000円の納付を命ずる書面まで送りつけている。この碑は日本が植民地支配した歴史を忘れず、朝鮮人の犠牲者を心から追悼するためにつくられたものである。群馬県はそれを破壊した、そして碑を破壊することで、かつてここで朝鮮人が強制労働させられていたという歴史も抹消しようとしたのである。
 今年の参議院選挙ではアメリカファーストだけでもうんざりしているなか、日本人ファーストを標榜する政党が多くの国民の支持を得て飛躍的に議席を伸ばし、それに勢いを得て強まる外国人排斥の動きが活発化しはじめている。世の中は確実にいやな方向に進んでいる。
 こんな時だからこそ、布施辰治に蘇ってもらおうと考えた。
 10号という記念すべき号は、布施が掲げた理想のたいまつを受け継ぎ、語り継いできた人たちの軌跡も追いながら、布施が問い続けた弱い人たちの立場に立ちながら、正義を貫くという、いまの時代にこそ一番大事なことを見直すためだ。
 「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない」
 これは世界人権宣言の第一条である。人間はみな平等で自由であるべきだという、当たり前の信条にしたがって、布施辰治は活動を続け、人々を助けてきた。布施がかかげた人類愛の理念は、布施亡き後も学者や教師、ジャーナリスト、古本屋、中学生、韓国の人々などたくさんの人たちによって語り継がれてきた。だからこそ布施辰治は蘇ることができるのである。
 布施辰治が生まれた石巻で、「石巻学」10号は、いままでたくさんの人がつないできたこのバトンをしっかり受けとめ、未来につなぐ一冊にしたいと思ったのだ。

[ ▲ページtop | ▼目次 | ▼巻頭の言葉より | ▼関連情報 ]

[ ▲ページtop | ▼目次 | ▼巻頭の言葉より | ▼関連情報 ]