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2018.08.05 / 更新2019.07.01

『鯨と斗う男』上映プロジェクト

 石巻学プロジェクトでは、このたび昭和32年(1957)公開の東映映画『鯨と斗う男』の上映をめざすプロジェクトを立ち上げました。
 60年前の鮎川や石巻の活気がいきいきと描かれているこの映画を、ぜひ皆で一緒に見ましょう!

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『鯨と斗う男』上映へ! (2019.07.01)

 スクリーンで上映するためにDCPデータにして、この映画に収められている石巻や鮎川の風景やそして捕鯨のありかたを、かつてそこに住んでいた人たちとともに見ようという趣旨で展開されていた「鯨と斗う男」上映プロジェクトが、いよいよ最終段階を迎えました。
 今年6月13日にDCPデータ変換作業が終了し、石巻での上映会を下記の要項で行うことになりましたのでご案内いたします。

『鯨と斗う男』 上映会 @石巻
日時 2019年8月2日(金) 13:00 15:00 18:00
会場 みやぎ生協 文化会館「アイトピアホール」 〒986-0822 石巻市中央2-7-3
主催 石巻学プロジェクト・岡田劇場
後援(予定) 石巻観光協会・三陸河北新報社(石巻かほく)・石巻日日新聞社・ラジオ石巻
協力 株式会社街づくりまんぼう・一般社団法人ISHINOMAKI2.0・石巻劇場芸術協会
入場料 前売り 1,000円(当日 1,300円)
入場券販売所 石巻観光協会・IRORI石巻 ・石巻まちの本棚・まねきショップ
(7月10日より発売予定)
メールでのご予約も受け付けています  IZJ00257@nifty.com

 

◆ 鮎川での上映について

2020年4月開業をめざして現在建設中のおしかホエールランド隣接の観光物産交流施設とビジターセンターの2施設が完成オープンする2019年9月頃に開催する予定です。

 

 

寄付金募集! (2018.08.05)

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『鯨と斗う男』ポスター

『鯨と斗う男』ポスター

映画『鯨と斗う男』
79分/モノクロ/シネマスコープ
公開 1957年(昭和32年)7月9日
製作・配給 東映
原案 田畑喜作
監督 津田不二夫
脚本 岡田豊
音楽 小杉太一郎
撮影 星島一郎
照明 森沢淑明
美術 田辺達
キャスト

佐野周二 / 高倉健 / 小宮光江
花澤徳衛 / 曽根秀介 / 外野村晋
岩城力 / 山本麟一 / ディック・ミネ
滝沢章和 / 十朱久雄 / 志摩栄
増田順二 / 坂本武 / 月村圭子
岡部正純 / 佐原広二 / 月丘千秋

 いまから60年以上前に公開された映画『鯨(くじら)と斗(たたか)う男』は、鯨の町・宮城県鮎川(あゆかわ)を舞台に、捕鯨船の砲手に扮した若き高倉健が鯨を追って躍動する海洋活劇です。これが主演二作目という高倉健の若さあふれる演技も魅力ですが、私たちにとって最大の魅力は、この映画が鮎川と石巻(いしのまき)で全編ロケされていることです。鮎川に向かう船の船着場、鮎川の港、大洋漁業の解体場、くじら祭、石巻の盛り場、日和山などがしっかりと収められています。

 この映画のロケで使われたダリア食堂を経営していた遠藤宮子さん(93歳)は、「今でも夢に見るんですよ、「鯨と斗う男」。高倉健、男ぶりは一番。佐野周二(関口宏の父)はうちの店の六畳間にひとり座って、お茶飲んだりうどん食べてたんだから。私、手を握ってもらったんですよ。町の人も混じって全員で記念写真撮ったんだけど、みんな津波に流されてしまった。いだましかったねえ」(『石巻学』3号)と、この映画にまつわる思い出を語っています。

 東日本大震災は牡鹿の浜辺、鮎川の港や街、石巻の街角を流し尽くし、そこにあった故郷の原像をすべて奪いとってしまいました。そしてかつてここに住んでいた人たちも、故郷を去ることになりました。そんな失われた故郷の原像がこの映画のフィルムに残されていたのです。これを故郷の人たちと、できれば、故郷を去った人たちとも一緒に見る機会をつくりたい、それがこの上映プロジェクトの目的です。

 映画の原盤は、著作権も保有している東映に残っています。これを自主上映でよくあるように、ブルーレイなどのディスクにしてでも上映することができないか東映に問い合わせたところ、

  • いまの映画館で使われているプロジェクターで上映するためには、原盤をDCP(デジタルシネマパッケージ)という形式のデータに変換する必要がある。
  • 東映・東宝・日活などの大手映画会社では販売用のDVD以外はすべてDCPデータでしか提供しない。
  • 東映では、この映画の原盤をDCPデータにしたり、DVDにして市販することは今のところ考えていない。

という回答を得ました。

 では上映するためにどうしたらいいかを尋ねたところ、上映権は別として、このDCPデータ変換の制作費およそ百万円を負担してもらえばデータ化は可能、とのことでした。

 まずはこのDCPデータにすることが先決ということになります。

 『鯨と斗う男』上映プロジェクトでは、さまざまな団体や個人からの寄付を募って

  • 『鯨と斗う男』を原盤からDCPデータに変換し、
  • その後、上映権の交渉を経て石巻や鮎川でこの映画を上映していきます。
    具体的には2019年8月の石巻川開きと鮎川でのくじら祭りに上映会を行うことを目指します。

 一度データにしてしまえば、今後はいつでも見られることになり、これをひとつの文化資源として、活用していくことも可能になると思います。

 なにとぞ趣旨にご賛同のうえ、ご寄付を賜りますようお願いいたします。
特に一口いくらという規定はありません。金額はいくらでも構いませんので、なにとぞご寄付のほど、よろしくお願いいたします。

 なお、5,000円以上ご寄付いただいた皆様には、「鯨と斗う男」上映会の招待券をお送りします。

募金の名称 「鯨と斗う男」上映プロジェクト
募金の主体 石巻学プロジェクト
振替口座 【郵便振替口座】
加入者名 石巻学プロジェクト
口座番号 00250-0-88624

他銀行からの振込の場合
店番 〇二九(ゼロニキュウ)店(029)
預金種目 当座
口座番号 0088624
問合せ 大島幹雄
電話 090-2207-8185
メール izj00257@nifty.com
石巻学プロジェクト
代表 大島幹雄
〒236-0052 神奈川県横浜市金沢区富岡西2-21-23
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