早稲田大学『ロシア芸術の現在2』のご案内 2015
今年も早稲田大学文学学術院の授業「ロシア芸術の現在Ⅱ」で4回講義をすることになりました。今年も昨年に引き続き「サーカス学」を軸にした講義をします。サーカス学とはなにか、具体的にサーカス学的に文学作品を見るとどうなるのか、サーカス芸人たちの足跡をたどる評伝、そしてロシアアヴァンギャルドの運動をサーカスから見るとどうなるのか、サーカスアクトのひとつをサーカス学的に多彩にみていきたいと思います。(2015.09.29~10.20)
「ロシア芸術の現在2」 | |
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テーマ:サーカス学 早稲田大学Webシラバス |
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講義日 | 2013年9月29日・10月6・13・20日(火) 全4回 |
時 間 | 2時限(10:40~12:10) |
教 室 | 早稲田大学戸山キャンパス 31号館205教室(予定) |
講義内容(予定)
第一回(9月29日) 中原中也の「サーカス」をサーカス学的に見る
「サーカス学」とはなにかについてお話ししたあと、具体的に中原中也の「サーカス」をとりあげて、サーカス学的にみていきます。
第二回(10月5日) 明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか
今年9月に新潮文庫の仲間入りした「明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか」をもとに、ロシアで活躍した日本人芸人たちの波瀾の生涯を追います。
第三回(10月13日) ロシアアヴァンギャルドとサーカス
ラザレンコという道化師を中心にロシアアヴァンギャルドとサーカスの関係とその共同作業についてみていきます。また現代のロシアやフランスのアヴァンギャルド的サーカスを映像で見てもらいます。
第四回(10月20日) 空中ブランコの美学(予定)
サーカスの花形、空中ブランコをサーカス学的に多彩な角度からみていきます。その歴史から手始めに、三回転をめぐるさまざまなエピソード、映画に描かれた三角関係、さらには心理学的なアプローチから空中を飛び交うアーティストたちの内面にも迫ります。