2011.10.04 / 更新2012.11.07

アートタイムズ No.6
「サーカス学」誕生

  • 発行人:大島幹雄
  • 編集長:永重法子
  • 出版社:デラシネ通信社
  • 発 行:2010年7月25日
  • 体 裁:本文60P / B5判
  • 定価(税込):800円

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「サーカス」という切り口から見えてくる新しい世界、新しい幕末――

 「サーカス学」というのがあってもいいのではとずっと思っていた。サーカスを論ずる人は多いが、どちらかというとエピソード扱い、刺身のツマみたいにしてきた。「サーカス学」ではあくまでもサーカスをメインとしてこだわり、学問として深く掘り下げていく。「学」なんだからそれは当然のことなのだが、「サーカス学」は、ただ掘り下げるだけでなく、サーカスがそうであるように、どんどん越境し、隣接するジャンルをつなぎ合わせ、広がっていくこと、これが一番大事だと思う。サーカスをテーマにとりあげることにより、専門分野からどんどん外れていく、でもそこでコラボレーションを重ねることにより、新たな世界の視点を発見する、それが「サーカス学」の真髄となるのではないだろうか―――

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目 次

「サーカス学」誕生

リズリー「先生」小伝
〔前編〕 舞台デビュー以前のリチャード・カーライル ジョン・コヴァック  4
〔後編〕 舞台デビュー以後のリチャード・カーライル 三原文  9
 リズリー「先生」略年譜  26
リズリー技(アクト)の生みの親、幕末の横浜で日本初の海外サーカス興行、さらに日本人芸人を引き連れてアメリカ・ヨーロッパなど各国で大当たりをとったプロフェッサー・リズリーことリチャード・カーライルの波乱万丈の生涯を『日本人登場』(松柏社、2008年)の三原文がアメリカの研究者ジョン・コヴァックとともに書き下ろす。

ニコライ・フォレッゲル ――サーカスに魅せられたロシア・アヴァンギャルド演劇 永重法子  30
1920年代のロシアアヴァンギャルドの芸術家たちはサーカスに憧れ、さまざまな試みが繰り広げられた。
演出家ニコライ・フォレッゲルが目指したサーカス演劇とは何だったのか。

韓国におけるサーカスと女性 林史樹  37
韓国サーカスに1年間裏方として住み込んでフィールドワークをした林史樹が、サーカスという特殊な社会における女性の役割を分析する。

サーカスと映画 グロテスクな祝祭 ――フェリーニとブラウニング 高崎俊夫  42
サーカスを取り上げた映画のなかでも、サーカスのもつ見世物性、いかがわしさ、猥雑さといった側面を取り上げたフェデリコ・フェリーニ、トッド・ブラウニング、ロバート・アルトマン・・・といった監督たち。
数々の映画本を世に送り出している編集の達人、高崎俊夫が紹介する。

ロシア放浪 ――追跡・ヤマダサーカス 大島幹雄  45
大島幹雄が20年以上追い続けている「ロシアに渡ったサーカス芸人」。このテーマにひとつの区切りをつけるべく、ハラキリでロシアに一大センセーションを巻き起こした謎のサーカス団、ヤマダサーカスを追う。

サーカスの本棚 サーカスに関連する文献資料集  51
大島幹雄の蔵書からサーカスに関連する文献264冊を紹介。単行本、図録、雑誌特集など。
Web版リスト←ブクログの仕様により、Amazonに登録されている書籍のみ掲載)

コラム●サーカス学者列伝
 その1 スチュアート・リロイ・セイヤー 三原文  25
 その2 サーカスに魅せられた人々――ドイツ東部を中心に 大塚仁子  28
 その3 エヴゲニイ・クズネツォフ 桑野隆  36
 その4 阿久根巖――私のサーカス学事始 阿久根巖(談)  40
 その5 ルドルフ・スラフスキイ 大島幹雄  44
サーカス学の東西の先達のプロフィールと業績を紹介。サーカスに注がれる彼らの熱き情熱。

グルメタイムズ・今月の一杯 ビアバー『ブーシェル』  58
桜木町から徒歩10分。50種類のハムと30種類のビールを揃えるこだわりの店、ブーシェル

次号予告・バックナンバー
編集後記


  • 表紙はリズリー「先生」のサーカス興行を描いた錦絵「中天竺舶来之軽業」
  • 裏表紙は大島幹雄が撮影のために書斎と書庫を汗だくで往復しながら作り上げた「サーカスの本棚」

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関連情報

★サーカスの本棚写真・完全版

※今号の「サーカスの本棚」にリストアップしていない書籍もあります

★宣伝ポストカード

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関連書籍

「アートタイムズ」10号

「アートタイムズ」10号 「サーカス学」出帆!
発行人:大島幹雄 / 編集長:永重法子 / デラシネ通信社 / 2013年 /定価800円 / 本文76P / B5判

その後の「リズリー先生」研究の目を見張る進展をはじめ、日米独露の「サーカス学」研究の最前線が集結!

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