home > サーカスと芸 > 公演&アーティスト紹介 > 「スラバのスノーショー」がまたやって来る!

2016.06.02

「スラバのスノーショー」がまたやって来る!
「スラバのスノーショー」 Slava's SNOWSHOW

写真©V.Mishukov

東京公演特別販売チラシPDFチラシPDF

 

 

 

 

 

会 期 2016年8月1日(月)~14日(日)
※休演日あり
開演時間等、詳細はチラシをご覧ください
会 場 シアター1010(北千住駅西口マルイ1F)
[アクセス
料 金 【全席指定】
S席(1階席)8,500円/A席(2階席)6,500円
S席6,500円/A席5,500円の特別販売はこちら
公演情報 「スラバのスノーショー」Webサイト

クラウンスペクタクルの最高傑作「スノーショー」がまたやって来ます。
さまざまなクラウンたちが織りなす人間喜劇を、最後にはクラウン祝祭劇にまで昇華させた痛快なショーです。
2回目の来日となる今回の日本公演を応援するために、いままでスラバやスノーショーについて「デラシネ通信」で書き散らしていた文章をここにまとめてみました。
東京公演の特別割引もあります。

→「スラバのスノーショー」公演Webサイト

スラバのスノーショー写真©V.Vial

スラバ・パニーニンとは何者か?

最初にパニーニンのことを知ったのは、私のサーカスの先生である故スラフスキイからの紹介であった。ラザレンコの資料を見せてもらいにモスクワに行ったとき、スラフスキイ先生は、私が呼び屋だということを知って、ならばいま話題のクラウン・グループ「リツェジェイ」を呼んだらいいとアドバイスしてくれた。このグループをつくったのが、スラバ・パニーニンであった。ただこのときリツェジェイは、ヨーロッパで大人気となり、ロシアにはおらず、スラバもフランスを拠点に活躍していた。それから気になり「リツェジェイ」やスラバのことを追いかけるようになった。そんなときにスラバのインタビュー記事に出会った。これを基に書いたのがこのエッセイである。

→ ●【連載】クラウン断章 第8回 パルーニンは語る その1

スラバとアレグリア

スラバと最初に会ったのは彼が「リツェジェイ」と共に、東京で開催されたパントマイム・フェスティバルで来日したときだった。その時自分は「リツェジェイ」と共にヨーロッパ、特にドイツで人気があった「ミミクリーチ」というクラウン・グループを何度か招聘していた。宿泊先の渋谷・東武ホテルで1時間ほど話したのだが、自分が「ミミクリーチ」を日本でプロデュースをしていると言ったときに、あれは自分たちのコピーだと言って不満そうな顔をしていたのが印象に残っている。
このときの「リツェジェイ」の公演は、会場の問題もあったのだろう、いままでビデオで見たものとはちょっと違うような感じがした。ただこのときの公演でみたいくつかのギャグは、そのあと彼が演出に加わったシルク・ド・ソレイユの「アレグリア」や「スノーショー」の原型となっている。
このあとスラバはシルク・ド・ソレイユと契約、「アレグリア」の原案をつくり、実際に彼もこの中に出演していた。
「アレグリア」来日公演の時に再びスラバと会うことになった。彼はこのとき自分がつくったクラウンスペクタクル「スノーショー」のことを熱く語った。これをなんとか日本でも上演したいとも語っていた。このときの話のなかで、エンギバロフやスラフスキイのことが話題になり、共通点を初めて見つけたことになった。そしてのちにスラバは私に貴重なエンギバロフのビデオをプレゼントしてくれた。

幻のスノーショーを見る!

そのあと「スノーショー」を日本でも上演できないかとあちこちに打診はしたのだが、結局日本公演を自分の手で実現することはできなかった。一番大きな問題は会場の問題だった。客席の上のバトンの数が普通の会館では圧倒的に足りなかった。これは客席で大胆なパフォーマンスを展開する「スノーショー」を上演するための最大のネックとなった。
しかし2014年夏にとうとう「スノーショー」が日本でも演じられることになる。何度か日本での公演の企画していた自分としては、ちょっと悔しかったが、幻のクラウン最高峰のパフォーマンスがとうとう見れるという喜びの方が大きかった。
10何年夢見ていた「スノーショー」を見たときの感想を自分はかなり興奮してこう書いている。

→ ●スノーショー-力ずくのクラウニング、そして優しい雪(「デラシネ日誌」2014年08月08日)

思わぬ人たちとの再会劇

「スノーショー」は二回見ることになった。二回目の公演のあと、楽屋に案内され、スラバと再会することになった。スラバと再会する前に、思わぬ人たちとの再会劇もあった。このときの再会についてもブログで書いている。

→ ●スノーショーの楽屋を訪ねる(「デラシネ日誌」2014年08月15日)

スラバ主催のサーカスフォーラムについて

スラバと何年ぶりかで再会したとき、この年の冬にサンクトペテルブルグで開催された「サーカスフォーラム」に参加するように誘われた。スラバの幅広い活動や人脈の中から集まった人たちによる大変ユニークなサーカスフォーラムとなった。このときのレポートである。スラバの創造の源となっているのは、こうした人との交流であることがよくわかった。

→ ●サンクトペテルブルク・サーカスフォーラム報告(2014年12月7日~8日)

そして「スノーショー」の再演

また「スノーショー」がやってくる。「スノーショー」は不思議な魅力をもっている作品だ。後半舞台と客席が一体となる、これがスノーショーの最大の魅力だと思うが、これがつくられるまでの前半のさまざまな仕掛け、演技の確かさにも注目したい。一度だけでは味わいきれない、豊かなクラウンの世界がある。首をつる場所を探すという、19世紀のクラウンパントマイムの古典的なネタを手始めに、クラウニングのさまざまなテクニックをじっくり見せていきながら、後半の祝祭へと一挙に入り込んでいく。その見せ方が素晴らしいし、飽きさせない。そして祝祭の世界で夢中になったあと、会場のあちこちの残されているちいさな紙くずを拾いながら、自分たちがとても幸せな気持になることを知るのである。
見せるクラウンと一緒に、クラウンの世界に生きる喜びを知ることができる素晴らしい作品である。

特別割引のお知らせ

主催者の吉本興業のご好意により、デラシネ通信読者の皆さんには特別割引でご覧になっていただくことになりました。
ご希望の方は以下の申し込み案内をご覧ください。

「スラバノスノーショー」特別販売のお知らせ